前回、腰痛になる動きや姿勢の評価を行いました。
今回は、エクササイズを行う前に腰痛を評価していく上で大事な考え方がありますのでそれを解説していきます。
関節の特性とは

なぜ腰が痛くなるのか?→動かしすぎにより起こります。
腰椎と骨盤のことを腰椎骨盤帯と言います。
ここは、関節の特性で言うとあまり動いてほしくない関節になります。

専門的に言うと、スタビリティジョイントと言います。

お客さんの中でクランチすると腰が痛くなる人いるじゃないですか?

いますいます。腰が痛くなる人多いですね。

腰の特性であるスタビリティジョイントがスタビライズ(固定)されていない状況にあるからなんです。

動きすぎてしまってるのか、固めるだけの強さがないのかが考えられますね。
なので腰椎骨盤帯はあまり動かさない方がいいです。
そこが結果的に動いてしまってるから痛みを感じやすくなります。
じゃあ、なんでスタビリティジョイントが動いてしまうかというと、関節にはもう1つ関節の特性があります。

それは、モビリティジョイントと言います。
例えば、胸と股関節がそれにあたります。

スタビリティの隣にはモビリティがあり、交互に並んでいます。
この関節の特性が逆転することで、痛みが出るようになります。
例えば、股関節がモビリティジョイントで、膝はスタビリティジョイントになります。
スタビリティジョイントは、1つの面しか動かない。
モビリティジョイントは、3面で動くことができます。

ジャンプして着地するときにヒンジを使って股関節を動かしていきたいですが、股関節がうまく使えないことで本来スタビリティジョイントの膝が動きすぎて怪我の原因につながります。
スタビリティが動きすぎてしまう→モビリティの部分が動いていないということになります。
腰の場合は、股関節、胸椎、胸郭(モビリティジョイント)が固くなると、安定して欲しい腰椎骨盤帯(スタビリティジョイント)が動くことにより腰痛が引き起こされるパターンが多いです。
腰痛改善のために知っておきたい関節の特性の動画解説
関節の特性まとめ
腰が痛くて腰をマッサージするのも大事ですが、実は原因が胸椎や股関節の場合があります。
関節の特性を知ってもらうことで腰痛改善へのエクササイズの選択ができるようになります。
今回は腰回りの関節の役割を紹介しましたが、肩や肘など関節は全てに役割があります。
それを知った上でエクササイズに臨むとより効果的になります。

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